訪日外国人による、東京の魅力と課題を徹底分析

01/07/2015

魅力は便利な交通網・アクセス、安全性!課題は、支払いやお金の入手方法

ビザ・ワールドワイド(以下Visa、代表取締役:岡本和彦、所在地:東京都千代田区)は、ブラックボックスリサーチに委託し、過去12ヶ月間に東京を訪れた26の国と地域からの2000人の旅行者に対して、他のグローバル都市と比較した東京の魅力と弱点について調査を実施しました。

その結果、ロンドンやパリ、シンガポール、ニューヨークなどのグローバル都市と比較しても83%の回答者が、東京では有意義な体験ができたと評価していました(図1参照)。また比較して特に評価が高かったのが、観光客を取り巻く安全な環境であり、時刻通りに動く発達した交通網やアクセスのしやすさが1位を獲得しました(図2参照)。

一方、弱点はATMの利用環境や小売店やレストランでのカード支払いとなっており、カード利用ができず、また海外発行カードで現金入手可能なATMも見つからずに苦労する訪日外国人像が浮き彫りになっています。低価格のショッピングが楽しめないことも、比較するとマイナス要因であることも分かりました(図2参照)。

東京での滞在中に支払った平均消費額が多い順に国と地域を分析したところ、中国とヨーロッパからの訪日客の支払いがいづれも3000米ドルを超えていました(図3参照)。特に中国からの来日客は、平均消費額が3951米ドル(日本円換算1ドル=110円、434,610円)と最も高く、また現金払いよりもカード払いを利用する人も最も高く81%という結果が出ています。さらに64%の中国人がカード払いがもっと利用できれば消費額は増えると回答していることから、カード払いの受け入れ環境を整備していくことで消費行動を促し、観光による経済インパクトを最大化することができると考えます。

図1:グローバル都市比較



図2東京の評価



図3:東京での平均消費額・平均滞在日数




【旅行者のカード利用率】

• 海外旅行時での決済手段の利用意向は、53%がカード、47%が現金
→現金払いよりカード払いを利用する人が多いのは、中国人が81%!続いて、ヨーロッパ人56%、韓国人50%、アメリカ人49%。
→現金が必要だから3人のうちの2人の旅行者が東京で両替した
• 回答者全体の97%が海外旅行の際クレジットカードを利用、50%がデビットカードを利用、そして30% がプリペイドカードを保有
→中国人は、クレジットカード利用率が98%で、デビットカード利用率は76%


調査概要
調査会社:ブラックボックスリサーチ
調査方法: オンライン調査
調査対象: 18歳以上の男女
    過去12ヶ月間に東京を訪問した世界中からの2000人の旅行者
調査地域: 26の国と地域(韓国、中国、台湾、米国、香港、シンガポール、オーストラリア、イタリア、スペイン、インド、フランス、マレーシア、カナダ、英国、ドイツ、フィリピン、ロシア、インドネシア、タイ、ブラジル、ニュージーランド、メキシコ、オランダ、その他(スイス、スペイン、トルコ)
調査時期: 2014年9月
回収サンプル数: 2000サンプル
サンプル割り当て:2013年入国者統計に基づき26の国と地域からの旅行者を居住国別に割り当て

 

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ビザ・ワールドワイドについて

ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、現金・小切手の代わりに電子通貨を利用することを可能にし、消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒56,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧下さい。