Visa、Pizza Hut、Accenture 共同でコネクテッドカーの商取引体験を構築

03/02/2015

業界を代表するグローバル企業の連携で、革新的な決済システムとモバイル技術を組み合わせ、安全、便利、簡単な車内でのショッピング体験を創出
 

2015年3月2日、スペイン バルセロナ発- Visa Inc.(NYSE:V)、Pizza HutおよびAccenture (NYSE: CAN)の3社は本日、車での移動中にモバイルやオンラインによる商品購入が可能なコネクテッドカーの実証試験に共同で取り組んでいることを発表しました。このコネクテッドカーにはVisaのオンライン決済サービス「Visa Checkout」やセルラー接続、Bluetooth Low Energy(BLE)技術のほか、注文客が商品の受け取りに来たことをスタッフに知らせるためにPizza Hutの店舗に導入されているビーコン(信号)技術も搭載される予定で、これらすべての技術のインテグレーションをAccentureが担当します。

Visaは3月2~5日の期間、スペイン バルセロナで開催される「Mobile World Congress」において、このコネクテッドカーを使用した商取引のデモンストレーションを行います(ホール6、展示ブース6D40)。また、コネクテッドカーによる商品購入実験は今春から3ヶ月間に渡って、北カリフォルニア地域でパートナー各社によって行われる予定です。

Visa Inc.イノベーションおよび戦略パートナーシップ担当シニアバイスプレジデント、Bill Gajdaは次のように述べています。「何らかのコネクティビティ機能を搭載する自動車の数は、2020年には全世界で2億5,000万台を突破すると予測されています[1]   。道路を通行するコネクテッドカーの数が増加すると同時に、Visaでも決済技術を進歩させ、消費者がどこにいてもオンラインショッピングが安全に行えるサービスが提供できるようになっています。今回のプロジェクトでは当初、対象を帰宅途中に食事を注文するといった特定の場面に絞っていましたが、現在は消費者が日常の買い物のほとんどを車の中からシームレスに行えるよう、想定する使用範囲を拡大させています。」

次世代のショッピング体験を構築

Visaが主導して進めるコネクテッドカーの概念は、車で移動することの多い忙しい消費者を念頭に、最先端の決済セキュリティとセルラーやワイヤレス技術を組み合わせて、コネクテッドカーでの決済体験を検証するものです。今回実施するコネクテッドカーを使用した商品購入のデモンストレーションは、この種のものとしては業界初となります。当面は対象をファーストフード店での注文に限定しているものの、この技術は他にも応用でき、ガソリンの購入のほか、公共交通機関や駐車場の利用、あるいはドライブスルー型店舗での買い物など、日常生活のさまざまな場面で消費者の商品購入に活用できます。

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[1] ガートナー・リサーチ、2015年1月

•端末を数回クリックするだけで支払いが行えるVisaのオンライン決済サービスVisa Checkoutをコネクテッドカーのダッシュボードに内蔵し、消費者は車の中から簡単に食べ物を注文できます。車内からの注文が簡単かつ安全に行えるよう自動音声応答装置(IVR)を使用し、運転中であってもハンドルから両手を離すことなく、しっかりと道路前方に注意を向けたままメニューの注文や認証が行えます。

•世界最大のピザチェーンであるPizza Hutはオンラインでの受注量でも世界最大規模を誇っており、すでに注文サイトのpizzahut.com に簡単に支払いが行えるVisa Checkoutを統合しています。今回のコネクテッドカーの実証試験の一環として、Pizza Hutでは車の中からメニューにアクセスし、デリバリーや店頭での受け取りを選択できるサービスを提供するほか、注文客の車の到着を店内のスタッフに知らせる「ビーコン技術」の試験も行う予定です。

Pizza Hutのチーフ・デジタルオフィサー、Baron Concors氏は次のように述べています。「当社ではオンラインでの注文に対して素早く便利なサービスが提供できるよう取り組んでおり、今回の新たなコネクテッドカー技術によって当社にはそのための最先端の手法が切り拓かれます。当社は業界で最も多彩なモバイルアプリを提供しており、ピザチェーンとして唯一、Visa Checkoutを採用している企業であることを誇りに思っています。こうしたイノベーションの歴史を踏まえ、当社が車載ビーコン技術の検証を業界に先駆けて行うことは当然とも言えます。」

•Accentureはアプリケーション開発に加え、車の中で安全でシームレスな商品購入を行うための技術基盤を構築するために複数の技術を統合する上で、中核的な役割を果たします。統合される技術には、車載用ヘッドユニット、セルラーネットワーク、Visaの決済技術、Pizza Hutのeコマースプラットフォーム、ビーコン、Bluetoothテクノロジーなどが含まれます。

Accenture Digitalのグローバル成長戦略責任者、Anand Swaminathan氏は次のように述べています。「当社はVisaと協働してコネクテッドカー・コマースのプロトタイプを構築し、Internet of Things(IoT)をベースにした未来型コマースの可能性を探っていけることを嬉しく思います。Visaはこの分野に関して素晴らしいビジョンを持ち、消費者がもっと便利に商品が購入できるよう絶えずイノベーションを生み出して新たな手法を開拓しており、フリクションレスな決済取引の水準を一段と引き上げようとしています。」

 

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ビザ・ワールドワイドについて

ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、迅速、安全かつ信頼のおける電子決済で消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒56,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。