Visa、eコマースにトークンセキュリティを導入
10/30/2015
eコマースの利用者に決済における最新のセキュリティ・テクノロジーを提供
カリフォルニア州サンフランシスコ、ネバダ州ラスベガス - MONEY20/20 - 2015年10月26日-Visa, Inc. (NYSE:V)は本日、ラスベガスで開催中のMoney20/20において、世界中の加盟店や消費者に利用されている同社のオンライン決済用のチェックアウトサービスであり、数回のクリックで安全かつ簡単にな決済を可能にするVisaチェックアウトに同社のトークン技術を導入したことを発表しました。
Visaトークンサービスは、16桁のカード番号や有効期限、セキュリティコードといった重要なカード情報をトークンと呼ばれる別の識別子に置き換えることで、実際のカード情報を開示することなく決済処理が可能となる新しいセキュリティ技術です。
Visaはさらに、加盟店と協力して、利用者のアカウント保護を強化するため、配信サービスや月次請求といった繰り返し行われる決済のためにオンラインデータベースに蓄積されたカード情報のトークンへの置き換えを進めています。利用者のアカウント情報を置き換えることにより、Visaは、「カード・オン・ファイル(加盟店が月次または定期請求のため管理している利用者のカード情報)」においても、これらのカード番号が意図された決済取引以外で使用できないようにします。
本日発表された内容は、EMV®チップ・テクノロジーへの移行、モバイル決済サービスのトークン化、生体認証技術、向上した不正検出技術など他のセキュリティ技術とともに、Visaブランドのカードを使った決済の安全性を進化させます。加盟店と協力してトークン技術をVisaチェックアウトへ導入し、カード・オン・ファイルに登録されているアカウント情報のトークン化を推進することは、実店舗、オンラインおよびアプリ上など様々な決済シーンにおいての安全性を向上させていきます。
Staples社、グローバルeコマース担当エグゼクティブバイスプレジデント、Faisal Masud(ファイサル・マスード)氏は次のように述べています。「Visaがより多くのVisaカード保有者の情報を保護するために、Visaチェックアウトに先進のセキュリティ技術であるトークン化を導入したことを当社は嬉しく思っています。当社のお客様は、事業の運営に必要な製品を便利で、素早く、安全に購入することができるモバイルソリューションを高く評価しています。」
また、PNC Financial Services Group、PNC Digitalのシニアバイスプレジデント、Tom Kunz(トム・クンツ)氏は次のように述べています。「当社は、オンライン、実店舗の決済に関わらず、お客様の取引の安全性が最重要と考えています。そのために、革新的なセキュリティ技術であるVisaトークンサービスを当社サイトのVisaチェックアウトに導入するためにVisaと連携しているのです。この技術はEMVチップカードと組み合わせて使用することで、消費者は世界中のオンラインやアプリ上での取引に加え実店舗での決済においても強化されたセキュリティ機能の恩恵を受けることができます。」
Visaのデジタルソリューション担当シニアバイスプレジデント、Sam Shrauger(サム・シュローガー)は、次のように述べています。「2015年は、実店舗、アプリ上に加えオンライン環境においてもアカウント情報を強固に保護できる技術の登場により、ペイメント・セキュリティにとっては変化の年となりました。新しいテクノロジーを利用して、我々は、オンライン上でも実店舗においても、より安全に購入できるようにカード保有者のセキュリティ保護を強化します。」
関連業界からのコメント
オンラインの金融機関はVisaチェックアウトにおいてVisaトークンサービスが利用可能になったことを歓迎しています。下記は大手イシュアによるコメントです。
Bank of Americaのデジタルバンキング担当責任者、Michelle Moore(ミシェル・ムーア)氏は、「当社は、Visaチェックアウトにトークン技術を連携できることを嬉しく思います。Visaチェックアウトを利用しているバンク・オブ・アメリカのVisaカード保有者は、このテクノロジーが不正取引の防止に役立つため、万一、彼らのオンライン上のカード情報が悪者の手に渡ったとしても、より確かな安心感が得られるでしょう。」とコメントしています。
U.S. Bankのチーフ・イノベーション・オフィサー、Dominic Venturo(ドミニク・ヴェンチュロ)氏も次のようにコメントしています。「当社が顧客との関係のあらゆる点において最も重要視していることは安全性であり、そのために、当社はVisaと協力して急速に発展を遂げているeコマースおよびmコマースにVisaトークンサービスを取り入れようとしています。トークン技術の導入は、プラスチックカード上の重要な情報の提供や保存が一切不要となるのに役立ちます。」
Visaチェックアウト:より簡単な決済手段
Visaチェックアウトは、Visaが提供するオンラインサービスで、配送先や支払いに関する情報を安全に保存し、都度入力することなくショッピングを楽しめるサービスです。Visaチェックアウトを利用すれば、ユーザー名とパスワードを入力し、クリックするだけで購入手続きを完了することができます。
2014年のサービス開始以来、Visaチェックアウトの会員登録者数は700万人を突破しました。現在、約25万店の大小さまざまな規模の加盟店と470の提携金融機関がVisaチェックアウトを提供しています。この中にはStaples(ステープルズ)、Rakuten (楽天USA)、Neiman Marcus(ニーマン・マーカス)、Gap(ギャップ)、Pizza Hut(ピザハット)、Orbitz(オービッツ)、Williams-Sonoma(ウィリアムズ・ソノマ)、Virgin America(ヴァージン・アメリカ)といったインターネットの最大規模の小売業者が含まれています。
Visaチェックアウトは、世界16の国と地域(下記)で利用が可能です。
オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、中国本土、コロンビア、香港、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、南アフリカ、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国
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ビザ・ワールドワイドについて
ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、迅速、安全かつ信頼のおける電子決済で消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒56,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。