Visa、IoT(インターネット・オブ・シングス)に安全な決済を導入

02/24/2016

本リリースは 2016年2月21日スペインにて発表されたリリースの抄訳です。

ご参照:https://usa.visa.com/about-visa/newsroom/press-releases.releaseId.2141267.html


ウェアラブル端末メーカーや自動車メーカーもVisaの安全な決済を容易に組み込み可能に

 

2016年2月21日、モバイル・ワールド・コングレス(スペイン、バルセロナ)、米国カリフォルニア州サンフランシスコ – Visa Inc. (NYSE:V、以下Visa)は本日、Visa Readyプログラムの対象を拡大し、ウェアラブル端末、自動車、家電製品、公共交通サービス、服飾、その他、接続端末を扱うほとんどのメーカーや企業といった、インターネット・オブ・シングス(IoT)系の企業も含めることを発表しました。すでに同プログラムに参加しているモバイルPOS(mPOS)サービス提供企業やモバイルNFC対応デバイスメーカー、その他のテクノロジー企業とともに、新興のIoT企業各社が、今回新たにメンバーに加わります。

 

Visa Readyプログラムは参加企業に対し、安全な決済を各社の製品やサービスにシームレスに組み込む仕組みを提供しています。参加各社は、業界の最優良事例、ツールやリソース、そしてVisa Digital Enablement Program(VDEPが利用でき、Visaトークンサービス(VTS)へのスムーズなアクセスも可能となります。革新的なセキュリティ技術であるVTSは、インターネットさえあれば場所を問わずに安全なモバイル決済やデジタル決済を実行できます。

 

Visa Readyプログラムに初めて参加するIoT企業各社は、ウェアラブル端末や自動車を使った決済を主眼としています。今回の参加企業にはAccenture、Coin、Giesecke & Devrient、Fit Pay、Samsungの各社が名を連ね、Chronos and Pebble社等の端末メーカーとの協働で、コンシューマー向け端末への安全な決済システムの組み込みと「Visa Ready」適合認証の取得を支援します。

 

モバイル技術は決済業界の変革を加速しており、金銭の管理や品物の購入、支払いや代金の受領などをますます接続端末に依存する新世代の消費者に対し、新たな可能性を広げています。Cisco社によれば、IoTが使える端末の数は2020年までに500億台に達する見込みであり*、安全な決済をあらゆるフォームファクターの端末に機能として組み込む絶好の機会となります。

 

Visaイノベーション・戦略パートナーシップ担当エグゼクティブバイスプレシデント、ジム・マッカーシー(Jim McCarthy)は次のように述べています。「消費者は、生活の利便性を上げるためにますますスマート家電や接続端末に頼るようになっています。これらの端末に決済機能が付加されることで、実質的にあらゆるインターネット接続が商取引体験へと転換されつつあります。しかも、加盟店や消費者に対して安全な決済がシームレスに提供され、アクセス性も究極のレベルにまで高まっています。」

 

IoT向けVisa Readyプログラム

Visa Readyプログラムは、革新的企業に対し、Visaの決済を行ったり、または受け入れることができる端末、ソフトウェア、ソリューションに対して支援する仕組みを提供する商業プログラムです。また、Visaとの協業や、ガイダンスおよび最優良事例など、Visaネットワークの力を活用できる枠組みも提供しています。モバイルPOS(mPOS)受領サービス提供企業やモバイルNFC型端末メーカー、チップメーカーやプラットフォームプロバイダ各社がすでに新決済方式の実用化に重要な役割を演じており、Visa Readyプログラムの恩恵を得ています。
 

IoT向けVisa Readyプログラムもまた、端末メーカーによるVisa承認済み新決済方式の評価、開発、将来的な採用を可能にしており、電子決済の世界的使用と受け入れの拡大によって、金融機関や加盟店の成長推進を支援できると考えられます。

 

 

Visaトークンサービス

Visa Readyプログラムの一部として、参加企業全社はVisaトークンサービス(VTS)のセキュリティ技術を利用します。VTSは、16桁のカード番号等の重要なカード情報をトークンと呼ばれる別の識別子に置き換えることで、実際のカード情報を開示することなく決済処理が可能となる新しいセキュリティ技術です。

 

Visaパートナー企業各社の声

世界中のVisaパートナー企業からのIoT向けVisa Readyプログラムに対するコメントをご紹介します。

 

  • 「これこそが、クライアントがIoTの利点を最大に活かす方法を試すにあたり、当社が商取引ソリューションへの組み込みを目指す、安全でフリクションレスな(非接触型)決済を実現するものです。当社は、Visaトークンサービスとの統合が可能な商取引機能という流れにおいて、幅広い取り組みを主導しています。無数に考えられる状況の中でVisaトークンサービスが活用されることで、IoTを使った決済をより容易に顧客が実現できるようになることを期待しています」- Accenture Digital社 成長・戦略部門ディレクター、アナンド・スワイミナサン(Anand Swaminathan)氏

 

  • 「Chronosは、今日の技術の粋を普段身につけているものに組み込み、機能性や技術の中から有意なインタラクティブ性を提供するものだけに絞り込むことで、シームレスな端末を作り出すということに主眼を置いています。手首のところで決済を実行することがそのインタラクティブ性のひとつであり、Chronosブランドの腕時計をレジでタップすること以上に素早く便利な決済方法はないと考えています。Coin社とVisaとの提携によってこの技術を短期間でChronosプラットフォームに組み込むことができ、決済処理を未来に向けて一歩進めることができます」- Chronos社 共同創設者、CTO、ルーク・フロモウィッツ(Luke Fromowitz)氏

 

  • 「Coinでは、IoT端末への安全な決済の導入に関してVisa戦略パートナーの1社となれたことを大変喜ばしく思っています。Chronos社などのウェアラブル機器メーカーに対し、当社技術を使った決済機能を組み込めるシームレスなソリューションを提供しています。Visaとのパートナーシップは、決済機能をあらゆる端末で実現する手法という点で意義深いものです。急速な成長を遂げ、2019年までに売上高が530億ドルに達すると予測**されているウェアラブル市場にとって、これは大きなチャンスです」- Coin社 共同創設者、CEO、カニッシュク・パラシャール(Kanishk Parashar)氏

 

  • 「Visa Readyプログラムは、安全で便利な決済機能を幅広い種類の製品に広めるものであり、それによってウェアラブルデバイスにおける決済プラットフォームのサービスを開発しユーザーエクスペリエンス全体を向上させるものだと思います。当社のウェアラブル決済プラットフォームが世界最大のクレジットカードネットワークに組み込まれるということは、Pebble Time向けに当社が開発した決済用スマートストラップ、Pagaré等の最新世代IoT端末に、非接触型の決済機能を導入するための重要な一歩となります」- Fit Pay Inc.共同創設者、CEO、マイケル・オーランドウ(Michael Orlando)氏

 

  • 「成長を続けるIoT市場の中でも、特にウェアラブルについては安全なトランザクションとコネクティビティが必要です。G&D(Giesecke & Devrient)は、コネクテッドな社会におけるモバイル生活に安全をもたらします。Visaとの新規プログラムでの提携を大変喜ばしく思っています」- Giesecke & Devrient社 シニアバイスプレジデント兼エンタープライズセキュリティOEM事業部長、アクセル・ダイニンガー(Axel Deininger)氏

 

  • 「Visa Readyプログラムに参加する最初のスマートウォッチメーカーとなることに、胸躍る思いです。かつてないほどに、今日の消費者は暮らしをより楽にする製品に価値を感じています。腕にはめた端末から直接安全な決済を実行できればとても便利ですし、日常生活の中でいかにスマートウォッチが役立つかを示すよい一例になると思います」- Pebble社 創設者、CEO、エリック・ミジコフスキー(Eric Migicovsky)氏

 

IoT向けのVisa Readyプログラムの詳細について知りたいパートナー企業や端末メーカーの方は、https://usa.visa.com/partner-with-us/visa-ready.htmlをご覧ください。

 

* 出典: Cisco社、http://www.cisco.com/c/en/us/solutions/internet-of-things/overview.html

**出典: Juniper Research社、http://www.juniperresearch.com/press/press-releases/smart-wearables-market-to-generate-$53bn-hardware

 

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ビザ・ワールドワイドについて

ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、迅速、安全かつ信頼のおける電子決済で消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒65,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。