Visa、チャールズ・シャーフCEOの辞任を発表

10/19/2016

本リリースは 2016年10月17日米国にて発表されたリリースの抄訳です。

ご参照:https://usa.visa.com/about-visa/newsroom/press-releases.releaseId.2212318.html

 

後任にアルフレッド・ケリーが12月1日付で就任

 

サンフランシスコ(ビジネスワイヤ)-2016年10月17日-Visa Inc.(NYSE:V)は本日、最高経営責任者のチャールズ・シャーフが2016年12月1日付で辞任し、後任にはアルフレッド・ケリーが取締役会において全会一致で選出されたことを発表しました。ケリーは現在Visaの取締役会のメンバーで、Intersection Co.のプレジデント兼最高経営責任者を務めるほか、American Express Co.の元プレジデントです。

 

シャーフは、業務に必要な時間をサンフランシスコで過ごすことができなくなったとして、CEOおよび取締役を辞任する意向を取締役会に伝えました。取締役会による社内外の候補者の厳正な検討の結果、ケリーが新たに就任することとなりました。CEOに任命されたケリーは2016年10月31日付で同社に入社します。業務の引き継ぎにあたり、2016年12月1日より数か月間、シャーフがケリーのアドバイザーを務めます。

 

Visaの独立した会長である、ロバートW.マッツチャラットは、次のように述べています。「シャーフは見識豊かなCEOで、あらゆる観点において高い功績を収めました。Visaを世界有数のペイメントテクノロジー企業から技術主導型のデジタルコマース企業へと変革させ、今後何年にもわたり当社に利益をもたらす戦略を主導しました。取締役会はシャーフのリーダーシップに心から感謝しており、株式市場全体も当業界も凌駕する130%以上という株主総利回りを実現した、4年間にわたる優れた功績に感謝の意を示したいと思います。」

 

また、マッツチャラットは次のように述べています。「ケリーのように優れた専門性と知識を持った人物を選任し、Visaをさらなる高みに引き上げることができることに心を躍らせています。ケリーは決済業界で長く要職を務め、Visaの取締役会メンバーを過去2年半にわたり務めるなど、当社についても深い知識を有しています。取締役会は全会一致でケリーが後任にふさわしいとの結論に達しました。ケリーの業界に対する深い知識、リーダーシップ力、現職の優れた経営陣との強力な関係をもとに、シームレスな引き継ぎが可能だと考えています。」

 

23年間務めたアメリカン・エキスプレスでは、プレジデントのほか、グローバルコンシューマーおよびコンシューマーカードサービス部門の責任者など様々な要職を歴任しました。現在、MetLife Inc.の取締役を務めています。

 

シャーフは次のように述べています。「この優れたグローバル企業で働き、経営に携わることができたことは非常に喜ばしく、辞任の決断を下さなければならないことは残念です。現段階では個人的な理由により、サンフランシスコを拠点とするこの企業の経営に携わることは難しく、Visaにとっても良いことではないと考えました。当社の成功や変革に大きく貢献し、当社を世界有数の決済企業に育て上げてきた多くの社員と共にここで働くことができたことを心から光栄に思っています。明確な戦略目標と決意ある行動により、このめまぐるしく進化する業界でこれからも繁栄していくことを信じています。」

 

「当社の次期CEOにケリーを迎えることができることは幸運です。私を含め経営陣は既にケリーと一緒に仕事をする機会に恵まれており、関係を構築できていることや、ケリーが決済に関する広く深い知識を有していることから、業務を中断することなく迅速にCEOの業務を引き継いでくれるでしょう。もちろん私も、この異動がすべての人にとってスムーズなものとなるよう、できる限りのことをします。ケリーはVisaを引き続き成功に導く適任者です。」

 

シャーフ主導のもとで、Visaは世界の電子決済における地位を強化し、業界にイノベーションをもたらしてきました。当社は、Visa Developer Centerを通じてネットワークや機能へのアクセスを開放しながら技術プラットフォームを変革し、世界有数のテクノロジー企業と連携した新たな決済体験の促進や、決済システムセキュリティー向上のための新技術の導入、世界有数の経営陣の構築を進めてきました。

 

また、2016年6月には、Visa Europeの買収を完了し、2015年度には営業利益91億ドルを達成するなど、優れた業績を挙げました。2013年にはダウ平均株価の構成銘柄に加えられています。

 

ケリーはこう述べています。「この任務を受け、シャーフ、そしてVisaの全社員のこれまでの功績を引き継ぐことができることを非常に嬉しく、光栄に思います。Visaは今後の成功に向けた非常に良好な状況にあり、この卓越したグローバル企業の一員に加わることを楽しみにしています。私は取締役として、Visaのグローバル戦略の推進に熱心に取り組む優れたビジネスリーダーである多くの役員と知り合える時間があったことを嬉しく思います。Visaプレジデントのライアン・マックイナーニーなどの役員たちと協力してクライアントに貢献できることを楽しみにしています。Visaを大きな成功に向けて位置づけてくれたシャーフのリーダーシップに感謝します。」

 

人事異動は2016年12月1日付で行われ、シャーフが辞任し、ケリーが新たにCEOに就任します。

 

アルフレッド・ケリーの略歴

 

ケリーは金融サービス、旅行、レジャー、コンシューマー製品業界の主要企業に勤務してきました。IntersectionのCEO就任前は、TowerBrook Capital Partners LPのマネージングアドバイザーを務めました。1987年から2010年まではグローバルコンシューマーグループ、コンシューマーカードサービスグループ、OPEN from American Express、コンシューマートラベル、グローバルトラベラーズチェックとプリペイドサービス、USカスタマーサービス、グローバルリスクマネージメントとインターアクティブサービスなどAmerican Express Co.内の多くの部門を統括していました。2014年にVisaの取締役会に独立取締役として加わり、現在はMetLife Inc.の取締役も務めています。2014年ニューヨーク・ニュージャージー・スーパーボウル運営委員会の会長、プレジデント、CEOを務めたほか、ニューヨーク・プレスビテリアン病院やボストンカレッジなどの理事として、多くの慈善活動にも参加しています。1985年から1987年まではホワイトハウスの情報システムマネージャーを、1981年から1985年はPepsiCoの戦略企画担当を務めました。アイオナカレッジで学士号およびMBAを取得しています。

 


 

ビザ・ワールドワイドについて
ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、迅速、安全かつ信頼のおける電子決済で消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒65,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。

 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、1995年米国私的証券訴訟改革法(the U.S. Private Securities Litigation Reform Act of 1995)に定義された意味における、将来予測に関する記述が含まれています。これらの記述は、「見積もる」、「期待」、「概要」、「かもしれない」、「予想する」、「可能性がある」、「はずである」、「であろう」、「継続するであろう」などの用語や、その他の類似した将来予測を含むことから概して特定されます。このような将来に関する記述の例としては、当社の収益、顧客のインセンティブ、営業利益、税率、1株当たり利益(EPS)、フリーキャッシュフロー、およびそれらの成長についてなどが挙げられますが、それらに限定されるわけではありません。

 

将来予測に関する記述は、 その性質上、(i)その記述がなされた時点のことを述べるもので、(ii)歴史的事実を記述したり将来のパフォーマンスを保証するものではなく、(iii)予見または数値化することが困難なリスク、不確実性、及び想定(仮定)、状況の変化に服することになります。したがって、実際の結果が、将来予測に関する記述に比して実質的におよび不利な方向に異なってしまう可能性があり、そのような差をもたらす様々な要因には、次のようなものがあります。

 

• 法律、規制および市場障壁の影響で、次のようなもの
 

• 料金、トランザクション・ルーティング、カード決済に関する慣例や、ドッド・フランク・ウォール街改革・消費者保護法に基づく新たな規制の導入や改訂など、米国の決済業界に対する規制の強化
 

• ヨーロッパなど米国外における規制の強化
 

• 米国外における国家決済ネットワークに対する政府支援の強化
 

• 消費者の個人情報、データ使用、セキュリティーに関する規制の強化
 

• 訴訟の進行や国家による法施行で、インターチェンジ払戻手数料、独占禁止、税金に影響を及ぼすもの
 

• 新たな訴訟提起、調査、法的手続き、または係争中の訴訟、調査、法的手続きに関連する当社の潜在的エクスポージャーの変化
 

• 以下のような経済的要因
 

• ブレクジットに関する、ユーロ圏や米国、その他先進・新興市場の経済的脆弱性の波及などの不確実性
 

• 世界の成熟・新興市場における全般的な経済的、政治的、社会的状況
 

• 消費者支出に影響を与えうる全般的な株式市場の変動
 

• クロスボーダー活動、外国為替管理、為替相場の変動に関する大幅な変化
 

• 当社の金融機関顧客の実際の業績と当社の予想の大きな相違
 

• 競争圧力、技術の急速な発展、当社の決済ネットワークからの金融機関離れなどの業界の変化
 

• 以下のようなシステムの変化
 

• 当社の取引処理システムの中断または効率的な取引処理ができなくなること
 

• Visaブランドのカードや決済商品に関わるアカウントデータ違反または不正・不法な行為の増加
 

• Visa Europeとのシステム相互運用性の確保ができなくなること
 

• 買収企業との統合、買収によって予想される利益の達成、新製品や新事業の効果的な開発ができないこと
 

• 自然災害、テロ攻撃、軍・政府の衝突、公衆衛生上の非常事態
 

• 2015年9月30日期の10-K様式年次報告書やその後の10-Qおよび8-K様式報告書など、米国証券取引委員会への提出資料に詳しく記載されているその他の要因

 

したがって、将来予測に関する記述に過度に依拠するべきではありません。法律で求められる場合を除き、当社は新たな情報や今後の進展などにより将来予測に関する記述を更新または改訂する意図はありません。