Visa、Chainによるブロックチェーン技術を利用した国際間B2B決済ソリューションを発表
10/25/2016
本リリースは 2016年10月21日米国にて発表されたリリースの抄訳です。
ご参照:https://usa.visa.com/about-visa/newsroom/press-releases.releaseId.2213700.html
ブロックチェーン・ネットワークにより、世界中の企業クライアントに対し、
より迅速で、より透明性のある相互決済を提供
2016年10月21日、サンフランシスコ発-Visa Inc.(NYSE: V、以下Visa)は本日、開発中の新しいプラットフォーム、「Visa B2B Connect(B2Bコネクト)」のプレビューを発表しました。このプラットフォームにより、金融機関は国際的な企業間(B2B)決済を簡潔で迅速、確実な処理で提供できるようになります。
Visaは、米ベンチャー企業のChain(チェーン)と合同で、拡張性のあるプライベート型ブロックチェーン・ネットワーク上で金融取引を迅速化する企業向けのブロックチェーン・ネットワーク、Chain Core(チェーンコア)を使用したVisa B2B Connectを構築しています。Visaは、このブロックチェーン技術を利用し、加盟銀行が企業クライアントの代行で行う、高額な国際間決済のためのリアルタイムに近い新しいトランザクションシステムを開発中です。端末間ネットワークによって運営されるVisa Connectは、Visaの通常業務を通じ、支払管理のための一貫したプロセスを実現します。
Visa B2B Connectにより、Visaは、コストの明確化、納期の改善、トランザクションの見える化などを通じ、現状の国際間B2B決済を飛躍的に改善することを目指しています。この改善は、企業間取引における代金の支払いや受領の際に銀行や企業クライアント側で必要となる投資やリソースの削減につながります。
2017年に試験的導入を予定されているVisa B2B Connectは、以下のシステムを提供することで企業間決済を向上します。
•予測可能性および透明性:銀行およびその企業クライアントは、決済の完了通知をほぼリアルタイムで受け取ることができます。
•安全性:署名され、暗号化によりリンク付けされた取引は、記録の改ざんが不可能となるように設計されています。
•信頼性:ネットワーク内におけるすべての当事者は、Visaが運営する許可制のプライベート型ブロックチェーン・アーキテクチャ上の既知の参加者となります。
Visaイノベーション・戦略パートナーシップ担当エグゼクティブバイスプレシデント、ジム・マッカーシー(Jim McCarthy)は次のように述べています。「今は、国際的なビジネス界にとって新しい決済テクノロジーの利点を活かし、事業運営に欠かせない最も基本的なプロセスを改善する絶好の機会です。当社は、金融機関のパートナーに効率的で透明性のある国際間決済の方法を提供すべく、新しいソリューションの開発に取り組んでいます。」
また、Chainの最高経営責任者であるアダム・ルドウィンは次のように語っています。「これは、Visaと当社のパートナーシップにおける刺激的な節目となっています。ブロックチェーンによってもたらされるイノベーションにより、世界中の金融機関やそのクライアントにおける企業決済が合理化されます。当社は、このブロックチェーンを利用し、Visaがクライアントに提供するサービスの向上を図り、国際取引の未来を形作るVisaの取り組みを支援する機会に恵まれました。」
詳しくは[email protected]をご覧ください。
Chainについて:
Chain, Inc.(www.chain.com) )は大手機関と提携し、金融業界に革新的な商品やサービスをもたらすブロックチェーン・ネットワークの構築、展開、運営を行うテクノロジー会社です。同社は受賞歴のあるChain Core(チェーン・コア)ブロックチェーン・プラットフォームを動かすChain Protocol(チェーン・プロトコル)を開発しています。2014年に設立され、Khosla Ventures(コースラ・ベンチャーズ)、RRE Ventures,(RREベンチャーズ)、およびCapital One(キャピタル・ワン)、Citigroup(シティグループ)、Fiserv(フィサーブ )、Nasdaq(ナスダック)、Orange(オレンジ)、Visa(ビザ)といった戦略的パートナーから4000万ドルの資金提供を受けています。本社所在地はカリフォルニア州サンフランシスコです。
ビザ・ワールドワイドについて
ビザ・ワールドワイド(以下、Visa)は、世界規模のペイメントテクノロジーを提供する企業です。世界の200以上の国と地域において、迅速、安全かつ信頼のおける電子決済で消費者、企業、金融機関、政府機関を結ぶ役割を果たしています。毎秒65,000件を超す取引を処理できるVisaNetは世界でも最先端の情報処理ネットワークで、電子通貨の基盤であると同時に、消費者を詐欺や不正行為から守り、加盟店への確実な支払いを可能にしています。Visaの事業の特色として、カード発行、融資、会費や利息の設定を消費者に直接行わないことが挙げられます。Visaは取引先金融機関を通じて、デビットカードによる即時決済、プリペイドカードによる事前決済、クレジットカードによる事後決済といった多彩な選択肢を提供しています。詳しくはwww.corporate.visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。