【Visa Blog】アジア太平洋地域におけるタッチ決済

05/25/2020

消費者によるタッチ決済(非接触決済)の利用が増えるに伴い、Visaは加盟店と連携して快適・安全・便利な利用体験を提供できるように取り組んでいます。

*本内容は 2020年5月21日シンガポールにて発表されたVisa Blogの抄訳です。

ご参照: https://visaapnews.asia/post/618691436449284096/tapping-to-pay-across-asia-pacific

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新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックは、日常生活や仕事に様々な影響を及ぼしています。買い物もその一つです。Visaでは、毎日の買い物でデジタル決済を選ぶ消費者と企業が増えるようになり、全世界での非接触決済取引の増加を示す兆候があることを認識しています。端末を触らずに 済む安全な決済手段が必要な状況がタッチ決済の増加の一因ではあるものの、タッチ決済のスピードと利便性は、アジア太平洋地域の消費者と企業がタッチ決済に移行する後押しをしています。

タッチ決済はアジア太平洋地域における一般的な決済方法になりつつあり、Visaの対面取引の41%を占めています[1]。オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、台湾などの市場では、タッチ決済は対面取引の70%以上を占めています[2]。

 

タッチ決済の利用促進に向け、Visaが加盟店と連携して取り組んでいる例をいくつかご紹介します。

 

日本:Square

日本政府は、国内のデジタル決済の利用を促進させるために積極的なキャッシュレス化推進に向けた取り組みをしています。タッチ決済は、現金決済に比べて半分の時間で決済が完了することが実証されおり[3]、この取り組みにおいて重要な役割を果たすでしょう。

VisaのパートナーであるSquareは、このたび立ち上げたリソースハブやオンライン動画セミナーを通じて 新型コロナウイルス(COVIC-19)の影響を受けた加盟店を支援することをし、タッチ決済の導入を積極的に推進しています。Visaは、Squareおよび三井住友カードと協働して、タッチ決済の導入における加盟店教育を目的に、タッチ決済に関するインサイトとベストプラクティスを提供しました。

 

ミャンマー: Gloria Jean’s Coffees

ミャンマーにおけるデジタル決済市場はまだ初期段階にありますが、コーヒーチェーン店のGloria Jean’s Coffeesは、タッチ決済の利用を推進している企業の一つです。VisaはGloria Jean’s Coffeesと連携して、消費者体験の向上に取り組んでいます。具体的には、決済端末の設置、従業員トレーニングの実施、タッチ決済を利用できることを消費者に知らせる売場サイネージやマーケティング資料の提供などを行っています。その結果、Gloria Jean’s Coffeesのタッチ決済の取引は大幅に増加し、ミャンマー内の店舗での取引全体の8割を占めるようになりました。

 

ベトナム: Starbucks

Visaは、タッチ決済を推進するためにベトナムのStarbucksにも同様のサポートを提供しました。Starbucksは、タッチ決済端末が回転するように改良し、可能な限り顧客による操作のみで取引を完了できるようにしました。また、StarbucksはVisaのタッチ決済を利用で、飲み物が割引になるキャンペーンを実施しました。ベトナムのStarbucksにおけるVisa取引の40%はタッチ決済となり、数ヵ月前の10%から大幅に増加しました。

 

カンボジア: Lucky Supermarket

コーヒー店と同じように、スーパーマーケットも毎日の買い物を素早く簡単に済ませたい場所です。そうしたニーズを満たすのがタッチ決済です。VisaはDFI Lucky(Lucky Supermarket、Lucky Premium、Lucky Express、およびGuardianを含む)と連携し、端末の設置、POSマーケティング、レジ係のトレーニングなどを含むプログラムを実施しました。プログラムを実施する前は、Visa取引の10%未満がタッチ決済でしたが、現在では、Lucky SupermarketでのVisa取引全体の50%がタッチ決済です。

 

マレーシア: McDonald’s

McDonald’sは、レジ、セルフレジ、ドライブスルーを含む、すべての顧客接点でデジタル決済を採用したマレーシア初のファストフード店です。2016年以来、タッチ決済を推進するために、VisaはマレーシアのMcDonald’sと緊密に連携し、レジ係のトレーニングなど様々なプロジェクトを実施してきました。

 

こうした取り組みにより、McDonald’sは今回の新型コロナウイルス(COVID-19)の対応で、デジタル決済の利用促進に成功しました。2020年3月時点での店内決済の90%はタッチ決済です。

また、McDonald’sは宅配サービスを利用する顧客に、アプリまたはオンラインにて事前決済することを勧めています。Visaは、デジタル決済のメリットを知ってもらうためのマーケティングサポートを提供しています。

 

上記は、アジア太平洋地域の消費者と企業に安全で便利なタッチ決済を提供するために、Visaとパートナーが協働している事例のほんの一例にすぎません。各地域においてタッチ決済が普及の加速とともに、Visaは、今後もパートナーと連携して成功事例を増やしていけるように努力してまいります。

 

 

[1] VisaNetデータ、2020年3月

[2] VisaNetデータ、2020年3月

[3] Visa Japanデータ、2019年10月