Visaは、カード発行会社、加盟店契約会社、および加盟店が既存カードホルダーに より柔軟な分割払い体験（顧客無金利の分割払い 等）を提供するためのソリューション「Visa Installment Solution (VIS)」を開発し、参画事業者が開発やパイロットテストを実施するための機能をVisa Developer Portal（開発者向けウェブサイト）上でリリースしました。*
* VISによる分割払いの利用可否については、カード発行会社や加盟店契約会社での対応状況の他、Visaの管理が及ばない加盟店やPSP等の対応状況に左右されます。
分割払いとは、購入金額を均等に分割することで、一時的な支出を抑え、購入代金を複数回に分けて返済する支払い方法です。
分割払いは、比較的高額な商品を購入する際に利用されるケースが多いですが、一部のマーケットでは、日常的な買い物（食料品や日用品等） に利用されることもあります。
分割払いを利用する消費者にとっての主な利点は、購入金額を分割（一般的には月賦）することにより毎月の支出を抑え、収支をコントロールできる点です。
下記の例は、8万円の高額商品を分割払い手数料0%で4カ月間に渡って4回に分割して購入した場合の返済金額です。
分割払い1回目
分割払い2回目
分割払い3回目
分割払い4回目
分割払いには、主に「購入時の分割払い」と「購入後の分割払い」の2つのモデルがあります。
これらのモデルは、消費者にいつ・誰が分割払いを提示するのか、誰が信用供与のコストを負担するのかによって異なります。*
* カード発行会社を含む金融機関は、自社の分割払いプログラムについて単独で責任を負います。
消費者が加盟店でのお会計時に分割払いを選択する
消費者が購入後に直近のカード決済を分割払いに変更する
カード発行会社が分割払いプランを作成するためのAPI。
このAPIでは、下記のようなプラン情報を定義します。
加盟店（接続方式により加盟店契約会社等を含む）が分割払いプランの利用可否を確認するためのAPI。
このAPIにより加盟店はカードホルダー利用可能な分割払いプランと分割払いに係る手数料を表示することができます。
加盟店（接続方式により加盟店契約会社等を含む）がカードホルダーが選択した分割払いプランをカード発行会社に連携するためのAPI。
カード発行会社が元取引を分割払いに変更するためのAPI。
カード発行会社が、分割払いの請求をスケジューリングするためのAPI。
このAPIにより、カードホルダーのステータスや毎月の支払金額の算出が可能となります。カード発行会社の勘定系システムへ情報を連携することで、カードホルダーの利用明細書に係る情報を正しく反映することができます。
注釈：開発中のコンセプトビジョンを含みます。特徴や、機能性、利用状況可用性は変更される場合があります。カード発行会社・金融機関は、自社が提供する分割払いプログラムについて単独で責任を負います。
全世界における分割払いの市場規模は、2020年に1.6兆ドルに達しました。
その内訳はクレジットカードが38%、フィンテックローンが27%、個人ローンが20%、
耐久財向け融資が12%、ストアカードが3%となっています。
出典：Visaの委託によるユーロモニター社の調査より、2021年9月
